【第16回】考えるな、感じろ。そして行動しろ。

日本に1人で暮らす高校3年生の長男が言いました。

「ウチって自由だよね。
あれしなさい、これしなさいって言わない。
でもたまにやることを決めてもらった方が楽だなーと思うことがある。
日々これでいいのか、自問自答してる。」

言ってる意味はすごーくよく分かります。

誰かに決めてもらう。
人と同じことをする。
その方が楽。
その方が簡単に決まってる。

でもね。
人生の最期に、
「あー。自分らしい人生だったな。やりたいこと全部やったな。」
って思える人生を生きるには、
自分に聞くしかありません。

自分の中に答えはあります。

世間一般に「成功」と言われる人の人生も、
億万長者の人生も、
家族に囲まれ幸せそうな人の人生も、
その人たちの答えでしかありません。

その通りの人生を生きたとしても、
自分が「幸せ」を感じられるかは別問題なのです。

なぜなら人それぞれ価値を感じる部分が違うから。

だからこれは親といえども教えられることではない。

自分で自分に問いかけ、

何に心が動くのか。
何を求めているのか。

を探していくしかないのです。

ただ一つ、アドバイスできるとしたら、

「考えるな。感じろ。そして行動しろ。」byブルースkyou

ブルース・リーの名言に「行動」を加えました。笑

見たもの、聞いたこと、経験は全て自分の潜在意識にストックされます。

事象に対して反応する感情の数々。

嬉しい!

楽しい!

ワクワクする!

イライラする。

悲しい。

涙があふれた。

それを受けてどう反応するのか。
そしてその反応が周りや世界にどんな影響を与えるのか。
一つ一つ確認していく。
それが学びであり、財産になるのです。

経験というストックが多ければ多いほど、
新しく何かが起こったときに、
多方面からのシナプスが繋がって、
自分らしい反応ができるようになってきます。

経験値が豊かな人ほど、選択に時間がかからない。

自分にとってベストなものがすぐにわかるようになるのはそのためです。

だから、小さい頃からいろんな経験をさせることが大切。
美しいもの、いいものを目で見て、聞いて、感じる。
そして、それを受けて自分なりの反応をする。

そういう機会を増やしてあげたいですね。

だから、息子よ、
大志を抱け。

そして行動しろーーーーっ笑

*このコラムは香港ポケットページ2017年2月に掲載されました。