理性と感性
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今日本に不登校児は12万人いると聞きます。
嫌いな先生がいる。
やりたくないことはやりたくない。
昔からの「みんな一緒に」が苦痛な子供たち。
そんな子供たちは自分の「感性」を大切にしている子供たちなのかもしれません。
「感性」とは、
「なんだかわからないけど嫌な気持ち」
「ザワッとする」
「ワクワクする」
など、0.1秒で感じる気持ち。
それに対して「理性」は、
「感性」で感じた問題を処理してために生まれたもの。
「我慢するべき」
「合わせるべき」
「頑張るべき」
動物も人間も持っているものが「感性」
人間だけが持っているものが「理性」
なので長い間「理性」に従っていきるのが正しい人間のあり方だと信じられてきました。
けれど、それによって人類は幸せになるどころか、年々生きづらさを感じている人が増えています。
「みんな同じであるべき」
という理性のもと、特定の人を排除するイジメ。
「幸せになるために、いい学校に入って一流企業に就職するべき」という理性のもと
子供を追い詰める家庭。
「理性」も「感性」もどちらも大切ですが、順序が逆になってはいけないのです。
まずは、
0.1秒で感じる「感性」があって、「理性」で処理する。
魂の欲求に素直に従えば、勉強でも運動でも、もっと楽しく喜んでできるようになるのです。
「理性」が先になると、心が感じたことを無視し続けることになる。
自分が満たされない状態が続きます。
そうして、学校に行けなくなってしまうのです。
だから「問題児」はある意味、学校が作った規則や、その他大勢の意見に雷同しない、
自分自身の「感性」を大切に生きている子供なのかもしれません。
まずはお子さんの感じたことや気持ちを認めてあげる。
「理性」を使うのはそれからです。
この順序が逆になってはいけません。
これからの社会や私たち大人は、
これまで封じていた「感性」の重要性に、もっともっと気づく必要があるのだと思います。
まずは自分で自分の「感性」にきづき、自分自身を満たすことから。
*このコラムは香港ポケットページ2017年5月に掲載されました。