【第9回】自分コントロール法
保護者会で日本に来ています。
我が家の長男は現在高校3年生。
来春からは大学生です。
海外に住んでいるのと、男の子なのでなかなか話さないこともあり、学校のことはさっぱりわかりません。
毎回面談で「遅刻が多い」「ITのプレゼンでクラスを笑わせました」など。
毎回母の知らない一面を聞くことができます 笑
今回の面談は卒論提出の前日。
卒論を提出しないと大学進学ができません。
2万文字の卒論がまだ1000文字しか書けていないとのこと。
「えーーーっっ!?」
びっくりしましたが、モチベーションをあげるのに、時間がかかる長男。
そのかわり、上がると短時間で成果を出すことのできる子です。
かなり心配そうな先生を横目に
「大丈夫だと思います。連絡しておきます。」
と答えました。
電話してみると、予想通り!!
1日で1万3000文字書けていました。
「なんとかなる。」ということだったので一安心。
勉強の効果的な進め方は子供によって違います。
自分で試行錯誤しながら確立していくしかありません。
①淡々とルーティンでこなせるタイプ
②モチベーションを上げないと成果が出ないタイプ
①のタイプはできるだけ、規則正しい生活の中で、ゴールデンタイム(やる気になる時間帯)を見つけることが重要です。
朝なのか?
遊ぶ前なのか?後なのか?
ご飯の前なのか?後なのか?
見つかれば、日々のルーティンでより効率的な成果を上げることができるようになります。
②のタイプは、どうしたらモチベーションがあがるのか?
やる気になるのか?
考える必要があります。
音楽をかけたらやる気になる。
特定のDVDを見たらやる気になる。
軽い運動をした後に効率があがるなど。
本人にしかわからないことです。
お母さんがつきっきりで指示、命令していては、自分がどんなときに最高のパフォーマンスができるのかが分からないまま大人になります。
それは、自分を最大に表現できないということ。
子供の可能性を潰すことです。
お母さんは、子供をよく観察してうまくいったときをフィードバックしてあげてください。
「朝起きて宿題したら短時間でできたね。」
「この音楽聴くとやる気になるみたいだね。」
できれば10歳までに、色々試して失敗して、子供自身が「自分コントロール法」を確立することが大切です。
きっとその後よりよい人生をいきるための素敵な羅針盤になりますよ。
*このコラムは香港ポケットページ2016年12月に掲載されました。