狂言に学ぶポジティブシンキング
新型肺炎で思いがけぬ休息をいただいてます。
SARS、鳥インフルエンザ、豚インフルエンザ、PM2.5、、、
中国にいていろんな流行を経験してきました。
そのたびに親しくしていた方との別れがあったり、
行きつけのお店がなくなったり、
家族が離れ離れになったり、
様々な変化を経験してきました。
昨日までの日常がある日突然壊れる。
いつ日常に戻れるか分からない。
幾度かそんな体験をしてきました。
そのたびに「諸行無常」を感じ、
変わらないことなんてなにもないことを実感してきました。
振り返っていると時代に取り残されるようで
いつも前を向いて新しい環境に早く馴染むよう
走ってきました。
今回の新型肺炎では
SARSで5ヶ月戻れなかった経験から
「三男の入学まで戻れないかもしれない。」
そんな覚悟を決めて必要なものを淡々と準備する。
そんな自分がいました。
周りの状況は刻一刻と変わるけれど、
どこに行き着くのかわからないけれど、
それに合わせて右往左往したり、
不安になったり、
イライラしたり、
流されたくはない。
SARSのとき一番辛かったのは
コントロールできなくなった自分の心でした。
今、自分の中にある変わらぬ「軸」を感じることが
できている。それが幸せです。
先日友人に誘っていただき、
狂言師の和泉元彌さんとお姉様の三宅藤九郎さんに
お会いする機会をいただきました。
狂言とは
「室町時代のやるせない世情を笑いに
変える究極のポジティブシンキング」
「時代に合わせて変えるのではなく
型通りに忠実に演じる中で日本人の心を伝えてきた」
時代に合わせていろんなことが
猛スピードで変わる中、
新型肺炎も日々情報が更新され、
いつ戻れるのか?
いつ収束するのか?
どこに向かうのか?
先が見えなくなる中、
日本の伝統文化を代々伝え続ける
和泉流宗家の想いと
変わらぬ本物の価値に触れ
とてもとても安心しました。
長期滞在になるかもしれない私達を
笑顔で受け入れてくれた義母。
あたたかいメッセージを送ってくれる
友人たち。
「変わらないもの」はたしかにある。
世の中が変化するその時、
悲観して嘆くでもなく、
深刻になるでも、
絶望するでもなく、
起こる事象に逆らわず
しなやかに流されながらも
変わらぬ大切なものを
ただただしっかり守っていきたい。
室町時代の究極のポジティブシンキング。
狂言からそんなことを教わりました。
P.S
中国在住の日本人の皆様、
あなたの今感じていることを話すって大事。笑うって大事。
今感じている不安や感情をシェアしませんか?
「中国に暮らす日本人のための共感オンライン」
でお話しましょう。詳しくは↓↓
https://mama-supple.com/news/20200206/