愛犬入院に想う人生のワビサビ
我が家の長女プリン(パグ犬)が、
入院中です。
長男に続き次男が家を出てから
急速に痩せて、
目が見えなくなり、
耳が遠くなりました。
老化でしょう。
というお話でしたが、
血液検査をしてみたら、糖尿病でした。
どおりで水をたくさん飲んで、
たくさんオシッコをするわけです。
動物は本当に賢くて、
泣き言一つ言わず、
働かなくなった腎機能を補うために
自分でお水を飲んで浄化していたわけです。
食欲はあるのに痩せていくから
おかしいと思っていましたが、
食べた糖分が栄養にならず、
血液中に流れるのですから、
痩せるわけです。
もっと早く気づいてあげたらよかったです。
ごめんね。
ごめんね。
これから、
朝晩インシュリンを打つ生活が始まります。
プリンがいない我が家は、
本当に寂しくて、
かなり堪えているのは他でもない私です。
ここ数年、長男と次男が日本に帰国し、
家族の移り変わりが、
平気なようでいて
プリンに助けられていたところがありました。
痩せていくプリンを見ながら、
自分や、母たちを重ねたりしています。
どんな生物にも「死」は訪れる。
永遠なんてどこにもない。
私たちはそのどうしようもない事実を
敢えて考えずに生きています。
「最期のとき、どんな自分なら最高ですか?」
ままサプリの「ブランディング」で投げかけている質問です。
私たちは普段この限られた命のいく先を考えない。
それは目的地のない飛行機に乗っているようなものです。
目的地がない飛行機で機内食や映画を楽しめるでしょうか?
人生の目的とは、
何かを得ることでも、
何かを達成することでもない。
地位や名誉ともちがう。
お金のあるなしでもない。
そういうものは、「死」を前にすると
ほんとにもうどうでもよくなります。
本当の目的は、
生きるための「軸」のような
ものなのではないでしょうか。
何を大切に生きてきたか。
それが自分をそして周りをどんな風に照らしてきたのか。
なにか「想い」のようなもの。
それを持っている人は
その「軸」に沿って生きている。
その「軸」や「想い」をもって
人と付き合ったり
お仕事をしたり
趣味に興じたり
している人は人生を全力で生きている。
人間よりも早い速度で
人生を駆け抜けていく愛犬から、
改めて大切なことを考える機会を
もらいました。
プリンは今日退院します。
「プリンの最期どんな自分なら最高ですか?」
目的地を設定し直しました。
これからの生活を、
共に過ごせる時間を、
大切に
大切に
過ごしていきたいと思います。