【第10回】自分軸の中国と他人軸の日本
中国に来て感じるのは、
「自分軸」で生きてる人が多いということ。
野菜売ってる横でご飯かっこんでるおばちゃんも、
リヤカーで寝てるおっちゃんも、
人の目なんて気にしない。
時々、「おおっ!!」と感動するような色合わせの服を着ているおばちゃんにも出会います笑
だからここでは、私も本来の私に戻って、言いたいこと言って、やりたいことやってます笑笑
日本はどちらかというと「他人軸」の文化。
「人の気持ちを考えなさい。」
と育てられました。
だから、日本人は気が利くし、思いやりに溢れている。
こんな国民は他にいないと、自分の国を誇りに思います。
けれどその一方で、重い荷物を持ってくれるのも、子供をあやしてくれるのも、
妊婦や老人に席を譲ってくれるのも中国の方が多かったりする。
なぜだろう?
人は自分が満たされないと人に優しくなれません。
他人のために、他人の顔色を見て人のために一生懸命頑張っていると、自分は満たされないまま。
やってあげる代わりにみんなやってもらう「愛」を求めてる。
けれど、それはいつまでたっても得られない。
なぜなら、
他人はコントロールできないからです。
まずは自分を満たすこと、
自分で自分を愛してあげること、
やはり、それしかないんです。
だから自分で自分の気持ちが分かる人に育ててほしい。
お母様の中には、「自分を満たすと言ってもどうしていいのかわかりません。」
「なにがやりたいのか分かりません。」とおっしゃる方が多いです。
子供は本来自分軸。
自分を満たすことしか考えてません。
けれど両親や学校や社会が
「それではダメだ。」
「人の気持ちを考えなさい。」
「人に合わせなさい。」
というものだから、だんだんと自分のやりたいことが分からなくなっていきます。
今日本は、
2020年からセンター試験が廃止されます。
IB教育(世界の大学を選択できる掘り下げる、考えさせる教育)を普及させています。
社会は「自分が何者かをわかり、それを活かせる人」を求めています。
だから
あなたのお子さんはただただそのままでいい。
お子さんが興味を持っていること、やり続けていることを
認めて伝えてあげてください。
それが個性になっていくから。
*このコラムは香港ポケットページ2017年1月に掲載されました。